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骨粗しょう症にコンドロイチン

今、人気の成分として、毎日耳にしない日がないくらいなのが「コンドロイチン」ですが、正式名称は「コンドロイチン硫酸」で、われわれの体内にもともと存在するグリコサミノグリカンの一種です。

コンドロイチンは皮膚や関節などの結合組織に広く分布していますが、代表的な機能としては、関節内の軟骨の中でヒアルロン酸などと共に高分子複合体を形成し、軟骨にクッション性を与えています。加齢などにより、コンドロイチンが不足してくると、そのクッション機能が低下してくるほか、磨り減った軟骨組織の回復が遅れ、関節痛が長期間発症することになります。そのためコンドロイチンは、関節痛や腰痛を治療する目的で、医療現場でも利用されています。

さてこのコンドロイチンですが、骨粗しょう症にも有効というのをご存知でしょうか?

骨粗しょう症と言うと骨がもろくなるイメージがありますが、実際のメカニズムはもう少し複雑です。骨は堅く、一度出来たら壊れないもの、というイメージがあるかもしれませんが、破骨細胞が骨を分解する一方で骨芽細胞が新しい骨を形成するという分解・形成のバランスをとりながら、新しい骨が古い骨を代替することで成り立っています。

このバランスが崩れ、分解のペースが速まったり、形成のペースが鈍くなることによって骨に小さな穴ができ、骨がもろくなってしまうのが骨粗しょう症です。

骨粗しょう症を引き起こす要因はいくつかありますが、代表的な女性ホルモンであるエストロゲンがこの骨の形成を促す役割があることから、閉経後にエストロゲンが急減することにより骨の形成が弱まるケースが一般的です。したがって骨粗しょう症患者には女性が多いのですね。

それ以外にも加齢に伴う腎臓の機能が低下することによりビタミンDが不足し、それが骨粗しょう症を引き起こすこともあります。

骨粗しょう症になると、転倒などの大きな外的ショックはもとより、日常生活の何気ない動きの中でも骨折するリスクが高まります。高齢になると骨折を契機に寝たきりになるという場合もあります。決して軽んじてはいけない状態ですね。

さてそんな、骨の分解・形成のバランスが崩れることにより起こる骨粗しょう症ですが、コンドロイチンはこの骨の代謝を補助し、骨の形成を助ける役割があります。骨の分解に負けないくらい、骨を作り出すことにより、骨粗しょう症を防ぐということですね。

関節痛への効果がだけでなく、関節痛以上に怖い骨粗しょう症を防いでくれるコンドロイチン。年を取るにつれ、より重要になってくる成分と言えるのかもしれませんね。

いつまでもアクティブな生活を続けたい方はコンドロイチンを飲む習慣を身につけてはいかがでしょうか。

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