あなたの耳たぶは、柔らかいですか。もし、カチカチになっているようでしたらコンドロイチンが不足しています。動脈硬化が起こっていることの現れです。

あなたは、目を閉じて片足を上げたままの姿勢で、どのくらい立っていられますか。すぐに倒れてしまうようでしたら、平衡感覚が鈍っている証拠、つまり、細胞と細胞、あるいは関節を結んでいる組織が老化しているということです。

関節が痛んだり、ぎくしゃくするのも、けがをして回復が遅いのも、風邪がいつまで治らないのも、みなコンドロイチンの不足とかかわっています。

このように、コンドロイチンは全身の細部の状態にまで、こまやかに作用しているのです。

コンドロイチンは、１９３６年に偏頭痛に対しての効果が報告されて以来、内科、外科、整形外科、耳鼻科、眼科、皮膚科の種々の疾患の治療に使われています。

医薬品として、注射液、内服薬、目薬、ドリンク剤などのかたちで使用されていますが、コンドロイチンの生理作用が、きわめて多岐にわたっていることや全身に普遍的に存在していることから、多くの疾患に対して治療効果を発揮しています。

＜コンドロイチンの生理作用＞

１．細胞外液の容量調節と水分代謝

コンドロイチンは、きわめて保水性が高く、生体内での水分を介しての栄養の運搬、吸収に関与しています。また、皮膚の老化にも関与しています。

２．細胞外液のイオンの移動と調節

コンドロイチンは、多重陰イオンであり、Ｃａ＋＋、Ｍｇ＋＋、Ｋ＋、Ｎａ＋などを捕捉し、電解質の移動や調節に大きく関与しています。

３．化骨、石灰化への寄与

コンドロイチンはＣａ＋＋と強く親和するので、骨生成における骨の主成分Ｃａ（Ｐｏ４）２（リン酸カルシウム）の沈着に寄与しています。

４．創傷治癒

結合組織の機能のうち、その修復の機能はもっとも特徴的なもので、組織の損傷は増殖した幼若組織により補填され治癒に向かいます。この場合、コンドロイチンは肉芽の形成を促進します。

５．関節組織の円滑化

コンドロイチンタンパク複合体とヒアルロン酸タンパク複合体が寄与しており、コンドロイチンは関節、軟骨においては２７％〜４３％を占め、弾性、円滑性に寄与しています。また、関節部を包んでいる靭帯、腱の弾性維持にも深くかかわっています。

６．脂血清澄作用と血液凝固阻止作用

コンドロイチンの投与によって血中にリポプロテインリパーゼ（ＬＰＬ）を放出し、リポプロテインのトリグリセリドが分解・遊離した脂肪酸が血清アルブミンと結合し、血液は清澄されます。

一方、ヘパリンに比べてかなり低いですが、血液凝固阻止作用もあります。

７．角膜透明度維持

眼組織に対する作用として、コンドロイチンを用いて角膜を保存した場合、透明性が非常によく保たれ、さらに角膜の膨化を抑制します。

コンドロイチンとコラーゲン線維の結合が失われると、透明性が低下します。

８．感染防止

細菌感染に関し、コラーゲンと共同して感染巣を包囲し、拡大を防止します。

参考になさってください。

このように健康効果が期待されるコンドロイチンですが、アンチエイジングや関節痛予防を進めたいと思う方はコンドロイチンを試してみてはいかがでしょうか。

なおコンドロイチンは、これまたアンチエイジング成分として人気の、ヒアルロン酸やグルコサミンと相乗効果があることから、これら３つの成分が同時に摂れるサプリメントが人気です。参考になさってください。

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