コンドロイチンの臨床上の治療効果の数々は以下の通りです。

１．肝硬変症その他の肝疾患に対する治療効果

これらの疾患では、病変部の結合組織のみならず、血液、尿の酸性ムコ多糖類の代謝異常がみられます。コンドロイチンを投与すると、結合組織中の酸性ムコ多糖類の代謝異常は改善され、病変部に好影響を与えます。

２．動脈硬化症に対する治療効果

動脈硬化症においては、動脈血管壁に弾力線維の崩壊が起こり、さらにコレステロールやカルシウムの沈着、血清脂質の増加がみられます。コンドロイチンを投与すると、弾力線維の崩壊が抑制されます。また、血清脂質清浄作用によって増加した血清脂質が清浄されるとともに、毛細血管の弾力性の増加などによって動脈硬化症は治療され、その進行は予防されます。

３．リウマチおよび神経痛に対する治療効果

リウマチ疾患は、結合組織のコンドロイチンの代謝異常が主要病変です。コンドロイチンを投与すると、異常代謝抑制作用によって治療されます。また、コンドロイチンは中枢性鎮痛作用を有するので、偏頭痛、神経痛、拘縮および肩凝りなどにも、すぐれた効果を発揮します。

４．難聴に対する治療効果

コンドロイチンは、従来から絶望視されていたストマイ難聴に対して、卓越した効果を発揮します。また、持続的な過度の音響下で仕事をしている人たちの職業性難聴、音響件難聴にも有効であることが確認されました。

５．眼疾患に対する治療効果

コンドロイチンは、角膜コラーゲンの安定作用と角膜細胞浸潤作用を有するので、各種の眼疾患に対して有効に作用します。

６．腎疾患に対する治療効果

コンドロイチンの末梢血管拡張作用および血液のコロイド性調節作用などで腎血流が増加し、腎疾患による自覚症状が改善されます。同時に、尿タンパクおよび円柱細胞、赤血球の減少、ＲＰＦ、ＧＦＲなどの諸賢機能検査の成績も好転します。このような効果は、重症患者においても認められています。

７．手術後の癒着防止効果

コンドロイチン投与すると、膿膜の癒着が防止されます。

８．解毒効果

コンドロイチン投与すると、尿中包合グルクロン酸やエーテル硫酸の量が増加することから、解毒作用が促進されます。この作用によって、諸種の肝疾患、つわりの治療および予防、疲労回復への効果がじゅうぶん期待されます。

９．老化防止効果

中老年期の生体にコンドロイチンを投与すると、老化現象が抑制されます。

１０．その他

コンドロイチンは、各種口内炎、円形脱毛症、進行性指掌角皮症、ケロイドなど、これまで適切な薬剤のなかった分野にも効果が認められています。

具体的にどのような効果があるかについては、実際にコンドロイチンを治療に使用している医療現揚からの報告デー夕がありますので、次回以降、詳しく紹介したいと思います。

参考になさってください。

このように健康効果が期待されるコンドロイチンですが、アンチエイジングや関節痛予防を進めたいと思う方はコンドロイチンを試してみてはいかがでしょうか。

なおコンドロイチンは、これまたアンチエイジング成分として人気の、ヒアルロン酸やグルコサミンと相乗効果があることから、これら３つの成分が同時に摂れるサプリメントが人気です。参考になさってください。

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