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コンドロイチン臨床結果/脊椎粗しょう症

結合組織の重要成分であるコンドロイチンは、他の酸性粘ムコ多糖とともに、組織における水分電解質の維持調節、創傷治癒、感染に対する防御、線維成分の安定、弾力性の維持、その他多くの生物学的役割を担っている重要物質です。

このことは、今まで、多くの研究者によって明らかにされ、とくに近年、結合組織疾患の研究が進むにつれて、一段とクローズアップされつつあります。

整形外科領域においても、この物質は軟骨、骨などの生理的変化、病的過程を知る上で、常に考慮すべきものです。

支持組織、ことに軟骨が老化変性してきた場合、これを化学的に調べると、なによりもまずコンドロイチンの含有量が減量しています。

このことは、多くの研究者が報告しています。

とりわけ、老人性変形性関節症の軟骨では、コンドロイチン含有量の著明な減量がみられます。

組織中のコンドロイチンが、年齢とともに減量する原因として、腸管よりの摂取率の減退、組織中における合成能力の減退、分解過程や維持調節をつかさどる内分泌系の失調、排泄率の増加などが考えられます。

支持組織中において、もっとも重要なコンドロイチンが著明に減量しており、これが支持組織の変性脆弱化をきたす主役のひとつであることは明らかです。

ゆえに、そのまますぐに利用できるコンドロイチンを、まず投与し、補うことは、治療のはじめとして誰しもが考えることです。

また、いくつかの臨床報告でも効果が認められています。今回は「脊椎(骨)粗しょう症」のケースです。

1.脊椎(骨)粗しょう症

この疾患では、効果の判定はレントゲン所見と症状によるべきですが、実際には困難であるため、疼痛の緩和をもって有効としました。

21例中、有効は11例でした。

鎮痛剤や理学療法のみの場合に比べて、疼痛の再発がなく、または無痛期間が長いことから、鎮痛剤の節約になります。

根本的治療である点も有利であると考えられます。

著しい骨粗しょう症による多発性病的骨折の一例で、投与とともに骨折部に仮骨がみえはじめ、二週間後に疼痛がほとんど消失したのは、興味ある例でした。

参考になさってください。

こうした健康効果が期待されるコンドロイチンですが、アンチエイジングや関節痛予防を進めたいと思う方はコンドロイチンを試してみてはいかがでしょうか。

なおコンドロイチンは、これまたアンチエイジング成分として人気の、ヒアルロン酸やグルコサミンと相乗効果があることから、これら3つの成分が同時に摂れるサプリメントが人気です。参考になさってください。

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