結合組織の重要成分であるコンドロイチンは、他の酸性粘ムコ多糖とともに、組織における水分電解質の維持調節、創傷治癒、感染に対する防御、線維成分の安定、弾力性の維持、その他多くの生物学的役割を担っている重要物質です。

このことは、今まで、多くの研究者によって明らかにされ、とくに近年、結合組織疾患の研究が進むにつれて、一段とクローズアップされつつあります。

いくつかの臨床報告でも効果が認められています。今回は「難聴・耳鳴り」のケースです。

５．難聴・耳鳴りへのコンドロイチン効果

国立東京第一病院耳鼻咽喉科で以下の患者を対象に臨床実験が行われました。

・感音系難聴者　：　１７名
・耳鳴り患者　：　２０名
・メニェル後遺症　：　５名
・ストマイ難聴　：　３名
・騒音性難聴　：　３名

コンドロイチンによる難聴治療では、各種難聴に対して有効であり、有効率は３２．０パーセントでした。

コンドロイチン内服投与量は、１００グラム以下が有効であり、難聴に対しては、最低１ヵ月の投与が必要でした。

１日の投与量は、１〜２グラムが適当でした。

耳鳴りに対しては、感音器による耳鳴りに対して有効で、有効率は７２．０パ−セントでした。

耳鳴りは、コンドロイチンの内服により、２〜３週で効果を発現しはじめました。耳鳴りが完全に消失する症例も多いです。

耳鳴りに対しては５０〜７０グラムの内服が有効であり、一日量は、難聴の場合と同じく１〜２グラムが適当でした。

参考になさってください。

こうした健康効果が期待されるコンドロイチンですが、アンチエイジングや関節痛予防を進めたいと思う方はコンドロイチンを試してみてはいかがでしょうか。

なおコンドロイチンは、これまたアンチエイジング成分として人気の、ヒアルロン酸やグルコサミンと相乗効果があることから、これら３つの成分が同時に摂れるサプリメントが人気です。参考になさってください。

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