結合組織の重要成分であるコンドロイチンは、他の酸性粘ムコ多糖とともに、組織における水分電解質の維持調節、創傷治癒、感染に対する防御、線維成分の安定、弾力性の維持、その他多くの生物学的役割を担っている重要物質です。

このことは、今まで、多くの研究者によって明らかにされ、とくに近年、結合組織疾患の研究が進むにつれて、一段とクローズアップされつつあります。

コンドロイチンの適応症のうちで、関節痛、腰痛、五十肩、神経痛などは、病因論的にはそれぞれ異なるものですが、その発症の場が主として結合組織である点では共通性を有する疾患群です。

コンドロイチンの主要な存在場所が結合組織であることから、以下に示すコンドロイチンの薬理作用がなんらかの形で、これらの疾患の治療効果に関与しています。

・神戸医科大学皮膚泌尿器科

１．肉芽腫抑制作用：ラットを使っての実験から、コンドロイチンに肉芽腫抑制効果のあることが認められました。

２　毛細血管透過性抑制作用（抗ヒスタミン作用）

・金沢大学病理学教室

コンドロイチンの創傷治癒に対する作用を、ラットの創傷の抗張力を測定することにより検討した結果、創傷治癒の促進作用が証明されました。

・九州大学医学部整形外科

コンドロイチンによる骨軟骨に及ぼす影響、および人工骨折に対する作用の修復像をみた結果、阻害度は明らかに軽減され、骨折線における骨膜肥厚、骨梁肥大増強がみられました。

・生化学工業（株）東京研究所

コンドロイチンは、末梢血循環を促進させ、ニピレナミンの末梢血管収縮に対しては抑制作用を有すると考えられます。

・マンチチェスター大学（英）ジャクソンら

実験において、コンドロイチンがコラーゲンの分子間架橋形成の過程に促進的に作用し、コラーゲンの安定化に重要な役割を果たしているのが認められました。

参考になさってください。

こうした健康効果が期待されるコンドロイチンですが、アンチエイジングや関節痛予防を進めたいと思う方はコンドロイチンを試してみてはいかがでしょうか。

なおコンドロイチンは、これまたアンチエイジング成分として人気の、ヒアルロン酸やグルコサミンと相乗効果があることから、これら３つの成分が同時に摂れるサプリメントが人気です。参考になさってください。

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