骨粗しょう症は、骨がスカスカになって折れやすくなる病気として、いまでは、ほとんどの人が知っています。

厚労省の指導で、検診が開始されるなど、社会的にも関心が高まりましたが、「コツソショウショウ」の名がはじめて整形外科学会で紹介されたのは、一九六四年のことです。

３０年のあいだに、社会的問題になるほど急増したのはなぜなのでしょうか。

骨粗しょう症は、閉経後の女性がかかることの多い病気ですので、高齢化がすすめば、必然的に患者が増えるのは当然ですが、最近では、若い女性にも急増しているのです。

ダイエットと運動不足が原因で骨がスカスカになったケース、妊娠や授乳で骨がボロボロになったケース、スポーツ選手で、ハードな減量とトレーニングから月経も止まり、骨折しやすくなったケースなど、若い女性の骨粗しょう症は、めずらしいことではなくなってしまいました。

骨粗しょう症は、体質的なものや生活環境、栄養状態によっても、かかりやすい人とかかりにくい人に大きく差が出ていますが、一言でいえば、骨の老化現象です。

骨粗しょう症は、骨のカルシウム分の不足などで骨量が減少することから、ちょっとしたことでも骨折しやすくなる病気です。

もっとも多いのは、胸腰椎椎体圧迫骨折で、重いものを持ち上げたり、急に振り返ったりしたときに、背骨が体重によって押しつぶされて変形する骨折です。

腰が痛くなったり曲がったり、背が低くなったりします。

もっとも深刻なのは、大腿骨頚部骨折で、膝をついて倒れたり、おしりを打ったり、大腿をねじったりしたときに起こります。ただちに歩行不能になりますから、手術が必要ですし、以後、数か月間の入院、それも寝たきりの状態が続きます。

現在では、年間約五万人の人がこの骨折をしていますが、寝たきりになることからからだ全体の筋肉の衰えや食欲不振になり一年以内に亡くなる例も少なくありません。

寝たきり老人をつくる大きな原因のひとつにもなっています。

ひじをついたときに起こる上腕骨外科頚骨折や、手をついたときに起こる僥骨遠位端骨折は、外来通院での治療が可能です。

加齢とともに、骨がじょじょに軽弱になっていくのは「生理的骨減少」で、誰にでもあることです。ちなみに、古墳から人骨が発掘されたり、事件に巻き込まれておなじような状態で発見された場合、この生理的骨減少が年齢推定の大きな目安になります。

骨粗しょう症は、生理的骨減少の枠を越えて、体重が支えきれなくなるほど軽弱化してしまった状態です。

骨粗しょう症が、男性より女性に多いのは、女性のほうが生まれつき骨が細いことや、筋肉が弱く、運動量が少ないこともありますが、妊娠・出産で多くのカルシウム分が胎児に吸収されてしまう点や、更年期に女性ホルモンが急激に減少することが大きな要因となっています。

このような骨粗鬆症を防ぎ、カルシウムの吸収を助けてくれるのがコンドロイチンですね。アンチエイジングや関節痛予防を進めたいと思う方はコンドロイチンを試してみてはいかがでしょうか。

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