骨粗しょう症は、骨がスカスカになって折れやすくなる病気として、いまでは、ほとんどの人が知っています。

骨粗しょう症が、男性より女性に多いのは、女性のほうが生まれつき骨が細いことや、筋肉が弱く、運動量が少ないこともありますが、妊娠・出産で多くのカルシウム分が胎児に吸収されてしまう点や、更年期に女性ホルモンが急激に減少することが大きな要因となっています。

骨粗しょう症にならないためには、カルシウムが不足しないようにすればいいわけですが、摂取するだけでは不十分です。要は、吸収力があるかないかです。

摂取したカルシウムは、腸管で吸収されますが、統計によると、吸収率は乳幼児で６５〜７５パーセント、成人では３０〜４０パーセントなのに対し、老人では２０パーセント台にまで低下しています。低下の原因は、カルシウムの溶解に必要な胃液の減少や腸管粘膜の機能低下など臓器の老化によるものもありますが、閉経後の女性の場合には、卵巣ホルモン（エストロゲン）の分泌の急激な低下があげられます。

エストロゲンは、排卵、子宮や乳腺の発育、胎児の成長、胎盤形成、骨盤の強化・保護など受胎から出産にいたるまでのすべてに関与している女性ホルモンです。子どもを産む必要がなくなると、閉経によってエストロゲンの分泌は急激に減少し、骨に対する強化（カルシウムの吸収促進や化骨形成）・保護作用も失われてしまうのです。

現在、骨粗しょう症の治療には、女性ホルモン剤（イプリフラボン）や活性型ビタミンＤ３が用いられていますが、副作用の問題があり、１００パーセント安全とは言いきれない状態です。

ビタミンＣの欠乏は骨を弱くしますし、ビタミンＤの不足やリンの過剰摂取はカルシウムの吸収を妨げます。

また、塩分の摂りすぎは、カルシウムの尿中への放出をうながします。

従来から言われているこれらのことに付け加え、現在では、コンドロイチンと骨粗しょう症との因果関係が注目されています。細胞ニカワ質であるコンドロイチンが、骨の組織成分であるカルシウムを骨に沈着させる働きをしているからです。骨粗しょう症の予防対策として、カルシウムとともにコンドロイチンを摂取することは、非常に効果的です。

コンドロイチンは、すでに体内に存在している物質ですから、安全性においても問題はありません。

骨粗しょう症の予防対策

１．牛乳、乳製品、大豆製品、海草類、小魚、緑黄色野菜などのカルシウム分の多い食品を摂るようにする。

２．カルシウムの腸管吸収を高めるために、干しシイタケやレバーなどのビタミンＤを多く含む食品を摂るようにする。

３．日光によく当たるようにする：ビタミンＤは、日光に当たることで皮膚からも吸収される。

４．塩分の摂りすぎに注意する。

５．運動をする：骨は、運動によって刺激を受けると、カルシウムが蓄積されて丈夫になる。骨の強化には、重力がかかる程度の運動が必要（無重力状態で生活すると、骨が急速に弱ることは、宇宙飛行士が体験済み）である。

６．アルコール分の摂りすぎに注意する。

骨粗しょう症は、ある程度まで予防が可能な病気になりました。

このような骨粗しょう症を防ぎ、カルシウムの吸収を助けてくれるのが上記のとおりコンドロイチンですね。アンチエイジングや関節痛予防を進めたいと思う方はコンドロイチンを試してみてはいかがでしょうか。

なおコンドロイチンは、これまたアンチエイジング成分として人気の、ヒアルロン酸やグルコサミンと相乗効果があることから、これら３つの成分が同時に摂れるサプリメントが人気です。参考になさってください。

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